外壁塗装工事で注意すること
外壁の塗装工事では、目地部分のシーリングの打ち替えを行うのが一般的です。シーリングはコーキングと呼ばれることもあり、厳密にはそれらの用途・定義は違うのですが一般的には同義語として使われています。
シーリングの役目

寒暖の温度差による外壁材の膨張と収縮、あるいは地震などによる揺れに追従させるため、外壁の目地部分や他の部材と接する部分にはシーリング材が打たれます。新しいうちは弾力性があり、壁の動きに追従して雨漏りを防いでくれますが、紫外線などで劣化すると硬化して役目を果たさなくなり、ひび割れや隙間ができてしまいます。従って、塗装工事時に雨漏りをしていない場合でも、次の塗替え時までシーリングが役割を果たせるように打ち替えるのが一般的です。
シーリングはサッシの周囲にも打たれています。理想的には、このサッシ廻りのシーリングも打ち替えるのがいいのですが、コスト的な問題や撤去時にサッシ取付部周囲の防水テープを傷つける恐れもあるため、よほど劣化がひどくない限りは一部の撤去・打ち替え、あるいは打ち増しするのが一般的です。
破風・軒天・雨樋の塗装
せっかく高額な足場を組むのですから、外壁塗装に合わせて軒天や破風の劣化状況も調べてもらい、必要であれば塗装するようにしてください。また、雨樋の点検・交換、あるいは塗装も劣化状況に応じて行うことを勧めます。日頃、特に気にしていなかった破風・軒天・雨樋も外壁がリフレッシュされると、その古さが目立ってしまいます。せっかくの美観向上目的の塗装工事も、他の古さを際立たせてしまうのでは効果も半減です。